寄付のカタチが変わりはじめた支援の歴史
かつて「寄付」といえば、特別な意思を持つ人が、特別なタイミングで行うものだと考えられていました。
しかしインターネットの登場によって、その常識は大きく変わりました。
誰でも、少額から、いつでも支援できる時代。
そして今、支援の“ハードル”はさらに低くなり、日常の行動そのものが寄付につながるフェーズへと進化しています。
古代〜中世
寺院や教会、地域共同体における「喜捨(きしゃ)」や「義援金」が中心。
支援の対象は身近な困りごとや宗教的な活動がほとんどでした。
19世紀〜20世紀初頭
赤十字社(1863年設立)やセーブ・ザ・チルドレン(1919年設立)など、
組織的なチャリティ団体が登場。募金箱やチャリティイベントが一般的になります。
しかし、まだ「特別な人が特別な場で行うもの」という意識が強く残っていました。
世界初の大規模オンライン寄付プラットフォーム
個人が自分のページを作り、そこから寄付を募る仕組みを確立。
これまでの「団体→個人」ではなく、「個人→個人・団体」への支援の流れを生み出しました。
個人支援型クラウドファンディングの爆発的普及
医療費・学費・災害支援など、個人の具体的な困りごとに対して
少額からの支援ができるモデルを世界中に広げました。
「特別なプロジェクト」ではなく「誰かのリアルな困難」に寄付する文化が定着。
2011年・東日本大震災が転機に
日本では東日本大震災(2011年)をきっかけに、
READYFOR(2011年設立)やCAMPFIRE(2012年設立)など
クラウドファンディング・寄付プラットフォームが急速に認知されました。
2010年代後半〜
Ecosia(検索で植林)、Tab for a Cause(タブを開くだけで寄付)、
Too Good To Go(食品ロス削減)など、
「寄付しよう」と意識しなくても社会貢献になるサービスが増加。
3つの背景
寄付は「特別な行為」から、
「日常の一部」へと溶け込みつつあります。
これからは、
「検索する」「買い物する」「歩く」「アプリを開く」—
そうした誰にでもある行動が、
もっと自然に、もっと多くの支援を生み出す時代になっていくでしょう。